インテリア・収納の本

行正り香さんのインテリアブック。学生時代にアメリカに留学し、たくさんのホームパーティーを経験しながら、各家の家具やインテリアには、モダン、クラシック、フォーマル、カントリーなどのスタイルの違いがあることを学んだそう。

自分が好きな空間がどんなものかを考えて、理想のスタイルを探す。スタイルを決めたら、分析して特徴を見つけ出す。その特徴をうまく家具に取り入れると、自分の好みのスタイルを実現しやすいという。確かに、家具選びはそこまで研究したことがなかった。

インテリアのルールやパターンにいろんな発見があり、おうちづくりのアイデア満載。特に、鏡で部屋を広く見せたり、窓から見える風景は絵画といった考え方などに驚くことも多く、とても参考になる。

著者のオシャレすぎるおうちとスタジオのほか、友だちである弥生さん、小雪さんのお部屋も公開していてこれまたステキ。類は友を呼ぶ、まさに。

ひとり暮らしやふたり暮らしをはじめるとき。もしくは、マンションや家を買うとき。はじめてインテリアと向き合って「インテリアって、いったいどうすればいいの？」といった悩みを持つ人々に向けて作られた本。

自分の好きなインテリア空間（スタイル）を見つけるために、実際のお宅を例として、ナチュラル、北欧、フレンチシック、アジアン、モダン、カフェスタイルといったスタイル別に紹介している。いずれもシンプルながら雰囲気がステキでちょっとした特徴のあるモノづかいが魅力的。

日本の住宅事情に合わせて、間取りから暮らしの動線に基づいて固定概念にとらわれない使い方の提案もしており、まじまじと読み込んでしまった。

シンプルな暮らしは、自分が好きな暮らしはどんなものか、自分はなにを大切に暮らしたいのかを知ることから始まり、自分の「好き」「ずっと見ていたい」という気持ちに寄り添って生きることで、心がざわつくことのない、軽やかな暮らしができていくそう。

シンプルに生きることは、取捨選択を追及することでもあり、シンプリストそれぞれのこだわりにはとても納得感がある。そういう考えもあるのかと、たびたび目から鱗が落ちる。

好きなものを飾って並べる楽しみと、それを眺める幸せを喜びのため、「飾る」をテーマに、雑貨やディスプレイアイテムをおしゃれに飾るコツやインテリアのヒントを紹介する本。

インテリアのプロによる、ものが多くても『オシャレに見せる』コツやルールを解説するページ、『おしゃれ』と『ごちゃごちゃ』の境界線や違いを指摘するページは比較できて面白い。置き方や並べ方のバランスが大事なんだな。

ファッションだけでなくインテリアにも『抜け感』が必要だとわかる一冊。

一級建築士でイラストレーターの著者が、たくさんの家族の「自分たちの特別な住まい」を実現させた間取りを手書きイラストにして公開している本。

どの住まいもこだわりがあって参考になるし、イラスト内で生きている人々がとても暮らしやすく喜んでいるように見えてとにかくかわいい。

2022年6月発行とあって、多くの間取りに書斎やデスクスペースなどが設置されており、在宅ワークが意識されているのも時代を象徴している。ちょっとしたデッドスペースであったり、子どもが遊んでいるのを見られたり、逆に集中できるよう隔離されていたりとさまざま。

戸建てを作りたい人以外にも、部屋の模様替えをしたい人にもよい、アイデア集。