【じんわりほっくり心あたたか】疲れた心に響きまくる古内一絵の本


様々な悩みを抱えた人たちに読んでほしい古内一絵さんの小説。
心をあたたかく包み、ほぐしてくれる珠玉の5冊を紹介します。

古内さんの描くマクロビオティックやスイーツを中心とした料理の表現は、今にも香りがしてきそうなくらい美味しそうです。


マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ

二十三時の夜食カフェ


マカン・マラン
二十三時の夜食カフェ
古内 一絵


内容紹介
元エリートサラリーマンにして、今はド派手なドラァグクイーンのシャールが、深夜にしか営業しない不思議なお店。そこで提供される料理には、優しさが溶け込んでいて…。

じんわりほっくり、心があたたかくなる4作品を収録。

著者紹介
小説家,中国語翻訳者,元・映画会社・勤

悩める人たちに掛けられるおだやかな口調と導くような金言、そして想像するだけでよだれが出そうな体にやさしい料理の数々。

どの章も慈愛にあふれ、クスッと笑え、心穏やかになる。疲れているときや、寝る前に読むのにオススメの一冊。とても気に入った。


女王さまの夜食カフェ マカン・マラン  ふたたび

女王さまの夜食カフェ


女王さまの夜食カフェ
マカン・マラン  ふたたび
古内 一絵


内容紹介
病に倒れていたシャールが復活し、いつものように常連がくつろげるお店に戻った「マカン・マラン」。やがてお店には導かれたかのように様々な悩みを抱えた人たちがふたたび集まってくる。彼らにシャールが提供するお料理は…。

著者紹介
東京都生まれ。映画会社勤務を経て、中国語翻訳者に。「快晴フライング」で第5回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞しデビュー。ほかの著書に「花舞う里」「フラダン」など。

今回のシリーズも悩めるひとの心をあたたかく包み、ほしてくれるやさしい一冊だった。

特に病気や発達障害、ママ友やマウンティングなどの人間関係などがテーマになっていて、抜け出せない現状やあきらめかける心を救うきっかけになる

MEMO

本当のサボタージュっていうのはね、怠け者の常套手段ではなくて、もっと過激で前向きなものなの。ある意味、がんばっている人の特権なのよ


きまぐれな夜食カフェ マカン・マラン  みたび

きまぐれな夜食カフェ


きまぐれな夜食カフェ
マカン・マラン  みたび

古内 一絵


内容紹介
運命を変えるカフェとして、有名になりはじめた「マカン・マラン」。そこに目を付けたのは、ネット世界では有名なディスりの女王。とうとう店を探しあてた彼女に、シャールはこれまでにない対応を…。

著者紹介
東京都生まれ。映画会社勤務を経て、中国語翻訳者に。「快晴フライング」でデビュー。ほかの著書に「花舞う里」「フラダン」など。

今回のシリーズもほっこりと素晴らしかった。
現在もしくは将来に不安のある人、心が疲れている人たちにぜひ読んでほしい一冊。

MEMO

素顔を見せたくないなら、無理して見せる必要なんてないわ。本心の隠し場所さえ、ちゃんと自分でわかっていれば、それはそれでいいのよ。


さよならの夜食カフェ マカン・マラン  おしまい

さよならの夜食カフェ


さよならの夜食カフェ
マカン・マラン  おしまい

古内 一絵


内容紹介
これまでたくさんの悩める人が訪れたカフェのクリスマス。店内では、ひとりの時間に浸る店主・シャールの姿が。彼女は、深夜のカフェを開いた理由と、その未来をひっそりと語り出し…。「マカン・マラン」シリーズ最終巻。

著者紹介
東京都生まれ。映画会社勤務を経て、中国語翻訳者に。ポプラ社小説大賞特別賞を受賞し2011年にデビュー。「フラダン」でJBBY賞(文学作品部門)受賞。

今回も素敵なお話ばかりだった。シリーズ最終巻だが、本当は区切りなんてつけないでほしい。もっともっといろんなお話が読みたいし、実写化するならだれがいいだろうと思いながら楽しめたシリーズ。

MEMO

人と人がつき合っていく限り、仲違いとか、勘違いとかは、決してなくなることがないの。どれだけ歳を重ねても、人間関係は悩ましいものよ。完全な友達なんて、どこにもいないわ。でもだからこそ、私たちは思いやりを学べるのかもしれないし

MEMO

よく考えてごらんなさい。儲けってね、信じる者って書くのよ。それを裏切ってしまったら、誰も戻ってきてくれないわ。信頼があってこその、儲けなの

MEMO

儲けるとは、信じる者と書く。だけどそれは、人に言わせる者ともいえるではないか。多くの人たちの口にのぼり、話題の中心になることもまた、「儲け」の大事な要因だ。たくさんの人の記憶に残る刺激的な料理を作り、語り継がれる名店を作ってみせる


最高のアフタヌーンティーの作り方

最高のアフタヌーンティーの作り方


最高のアフタヌーンティーの作り方
古内 一絵


内容紹介
老舗ホテルのアフタヌーンティーチームに念願叶って異動した涼音。初めての企画書がシェフ・パティシエに却下され、悩む涼音だが、先輩たちの隠れた努力を垣間見て…。
Webサイト『BOC』連載に書き下ろしを加えて書籍化。

著者紹介
小説家,中国語翻訳者,元・映画会社・勤

「マカン・マラン」シリーズの著者が書いた新作は、相変わらずやさしくて心の機微をキレイに描いている。

そして「マカン・マラン」シリーズを読んだ人にだけフフッとなるギフトも折り込まれていて、ホントこの小説家さん大好き! ほっとしたい気分のときにオススメな一冊。


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