日本国内で上場している全企業をフルカバーした「会社四季報」は、株式投資はもちろん、就職活動や営業先開拓などのビジネスユースなどにも活用できる名本です。
これを役立てられるかは、「自分が読み解けるかどうか」にかかっています。
「会社四季報」には「見方・使い方」ページはありますが、より噛み砕いた説明であったり、記載されている数値をどのように使っているかの実例など、特に(初心者)投資家向けの参考ガイドとなる本を紹介します。
会社四季報
「会社四季報」には、企業が発表した業績に加えて、四季報記者が取材に基づく独自分析の業績予想を、今期、来期の2期分を掲載しています。
これは未来の投資判断の参考になるので、とても魅力的な情報です。
この情報収集や業績予想をするために、四季報編集部ではすべての上場企業に担当記者を配置しており、その数は150人とも言われています。
「会社四季報公式ガイドブック」執筆は、四季報編集部13名の記者が当たっていますので、担当記者の目線(秘伝の技)を知る良い機会でもあります。
読んでいくと眠くなったり混乱する箇所もあるのですが(私だけ?)、そこはいっときのガマン。
投資を本格的にやっていこうと思っている人や会社分析を学びたい人には、入門書として最適な一冊となっています。
「会社四季報」という、誰にも等しく提供されている情報を、どう日々の投資に活かすか。逆に、四季報のデータだけに拘束されてはいけないことは何か。この本では、そうした逆説的な点についても、実践的にとき明かしています。
各章のはじめに掲載されている著名人の名言も、とてもよいです。有名な投資家のものが多く、含蓄があります。
投資中級者以上には物足りないかもしれないですが、初心者には各項目の説明がわかりやすく、指標の目安も書いてあるので、参考にしやすい一冊となっています。
本書は、いわゆる「億り人」と呼ばれる投資家や「大株主」として四季報の株主欄に個人の名を連ねる投資家が、どうやって億単位の資産を稼いでいるのか、その考え方やルール、実現するための「会社四季報」「四季報オンライン」「株探」ほか、便利なツールを紹介しています。
それぞれ注目するポイントや買い方・売り方に関する独自ルールがあり、そこを知れるのも学びになりますし、億り人同士の座談会もインタビューとして面白いです。
投資手法や株に関する情報ツールを使いあぐねている人にはオススメの一冊です。
会社四季報を読み込んで何十年のベテランが過去の事例を振り返りながら、四季報を読んで気づいたテンバガー候補の見つけ方を紹介する本です。
なかなか見方が難しい四季報と雑誌やSNSの情報に惑わされないコツも学べます。
元野村證券で会社四季報を毎号読破する筆者が体得した「会社四季報の独自の読み方」を紹介する本です。
具体的な指標について、数値とともに「◎」「〇」「△」「×」とレベル分けしながら、読み進めていくので、どう銘柄を選んでいいかわからない人への良い参考資料になると思います。
機関投資家だけでなく、株式投資に興味のある一般の人たちにもわかりやすく株式投資のノウハウを伝えていきたいとして、誰でも入手できる「会社四季報」や「日経新聞」の読み方を教えている「複眼経済塾」の2人が著者です。
対話形式で、過去の潮流からウィズコロナを迎えた現在、そしてこれからの展望を語っています。ノウハウ本という形式を持ちながら、座談会に参加しているような学びもあるオトクな一冊です。
まとめ
これだけ「会社四季報」関連の本を一気に読みこむと、もう四季報の数字は怖くないし、経済ニュースを見ても株式投資への影響を自然と考えられるようになります。
お金持ちになりたい!株で稼ごう!と思っているのなら、ぜったいにやっておくべきおすすめの作業(勉強)と考えます。
四季報の情報は企業分析としても役に立つので、就職活動や転職活動を考えている人にも、取引先やライバル会社の業績が気になる人にも、さらっとチェックできるとても良いツールです。
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国内の上場会社をフルカバーしている雑誌は、日本で唯一、いや、世界でも例を見ません。
しかも、各業界に担当記者を配置し、独自取材・独自分析で業績変化を先取りしており、2期予想を掲載しているのも魅力的です。
ただし、国内上場会社をフルカバーしているということは、それだけ分厚いということで、全部読むのはとても大変になります。
したがって、やみくもに読むよりは、内容を理解してから読み始めるのが賢い読み方というもの。
以下に掲げる四季報に関する本を読み漁ることで、企業分析はもちろん、株式投資で勝てるコツがおのずと身についてくるでしょう。
なお、会社四季報には「通常版(B6サイズ)」と「ワイド版(B5サイズ)」があります。
ワイド版は少し値段が高くなるのですが、サイズが大きくなるぶん、文字も大きく見やすくなり、袋とじなど通常版にはないおまけもつくので、わたしはワイド版をオススメします。