自分の気持ちを整えるメンタルの本9選

自分の気持ちを整えるメンタル本を9冊ピックアップしました。 


やる気が出る脳 ぐうたらな自分を変える教科書


やる気が出る脳
ぐうたらな自分を変える教科書

加藤 俊徳


内容紹介
ダラダラするクセからするっと抜け出す「脳の使い方」とは?

脳番地の提唱者が、やる気が出ないワケを解説し、やる気を妨げている脳番地の鍛え方を紹介する。
やる気を生み出す日常のコツ等も掲載。

著者紹介
小児科専門医,(社)福祉社会研究所・主任研究員,専:脳画像,脳機能生理学,光計測,医博

本書の中で「自然体の自分」でいられない不調、つまり脳が正常に働かない理由として、「寝不足である」「悩みがある」「運動不足である」「情報不足である」ことを著者は挙げている。確かに胸に手を当ててみると、思い当たる節がある。

また、脳が正常に働かない原因も、脳をスキャンしてみるとわかるらしい。

脳科学からみた「やる気」について学べるのが面白い本だった。


この会社ムリと思いながら辞められないあなたへ


この会社ムリと思いながら辞められないあなたへ
井上 智介


内容紹介
「会社を辞める」「危険な状況から逃げる」という判断が遅れることによって、大きな心の傷を負ってしまう前に-。

産業医で精神科医の著者が、会社を辞める不安や葛藤を解消する実践的な心構えや方法を解説する。

著者紹介
産業医,精神科医,健診医,大阪府内クリニック・勤

とてもやさしい言葉で肯定し、導いてくれる本。そうだよな、自分がんばってるよな、と思える一冊。産業医ならではのノウハウや精神科医ならではのメッセージも弱っている人には確実に嬉しい。

それにしても「会社が爆発すればいいのに」「社屋に隕石が落ちないかなあ」なんて、意外と本気で会社の消滅を願う人は心配です、と書かれていて、あー、私考えたことあるわって見抜かれたのには笑った。

MEMO

「怒られる」というのは、「他人のものさしで測られている」ということです

MEMO

コミュニケーションを断って、ひとりでいることを選ぶことは、悪いことではなく、逆に「エネルギーを溜めることに集中している」プラスの行動なのです


マンガでわかる自律神経を整える習慣・運動・メンタル


マンガでわかる自律神経を整える習慣・運動・メンタル
小林 弘幸


内容紹介
「疲れやすい」「気力がわかない」「情緒不安定」…それ、自律神経の乱れが原因では?

ココロもカラダも軽くなる、小林式・自律神経整えメソッドを、マンガを交えてわかりやすく紹介する。

著者紹介
順天堂大・医・小児外科学・助教授,専:小児外科,医療安全管理学,医博

小林先生の著書はたくさん読んできたが、本書はマンガを軸に進めているため、すいすい読める。

若い頃は副交感神経が強く働くのでリカバリーが早いという説明があり、なるほど、これからは意識的に心身を癒していかなきゃいけないんだなと実感。階段上ってハアハアいうのなくしたいし、健康なカラダとココロを取り戻したい。


マンガでわかりやすいうつ病の認知行動療法


マンガでわかりやすいうつ病の認知行動療法
こころの力を活用する7つのステップ

大野 裕


内容紹介
最近何をやってもうまくいかない…。そんなときはちょっと立ち止まって考えてみよう-。

自分の気持ちを整理して、こころのバランスを取り戻すコツを、マンガを交えた7つのステップで紹介する。

著者紹介
慶應義塾大学医学部卒業。精神科医。一般社団法人認知行動療法研修開発センター理事長。ストレスマネジメントネットワーク代表。

不調のときのマンガはありがたい。自分だけでなく、家族にもこれなら容易に読んでもらえる気がする。


わたしって共依存?


わたしって共依存?
河野 貴代美


内容紹介
恋人、友達、家族…。誰かのそばから離れられない自分を「依存症」ではないかと不安に思っているアナタへ。

親密な関係は、苦しくもあたたかいもの。映画や小説などを例に、人に頼り・頼られることをすすめる一冊。

著者紹介
1939年生まれ。シモンズ大学社会事業大学院修士課程修了。お茶の水女子大学開発途上国女子教育センター客員教授。日本フェミニストカウンセリング学会代表理事。著書に「性幻想」など。

このタイトルを見てドキッとした人は、迷わず読んでみるといい。自分では気づかなかった発見がが多く、考えさせられるところがたくさん見つかると思う。

MEMO

本書の意図は、共依存が生み出す「関係不安」のさまざまな要素について考えることである。が、解決する方法を提示するつもりはない。

MEMO

心理学の臨床実践(カウンセリング)は、人間の崇高な資質を求めているというか、理想的・純粋な努力志向の傾向を持つ、と私は考えている。言い換えれば、曖昧、不明、後ろ向き、不純なものを排し、人間の「ドロドロ」を整理して、自己と他者の違いをはっきりさせる。そしてこれを「正常化」と呼ぶ。

MEMO

暴力を振るい、相手を支配しながら、「愛している」というメッセージは、説得力を持つわけがない。

MEMO

仕事にしろスポーツにしろ、素晴らしい業績は、全身全霊で依存する対象がなければ成り立たない。

MEMO

共依存だと言われる関係性の大きな要素のひとつは「支配性」だろう。

もし支配性に、はっきりみえやすい傾向(暴力などの明らかな攻撃)と、操作的でみえにくい傾向(うるさく懇願することなど)があるとすれば、共依存の支配性は後者である。

表面的にはあなたのため、というよそおいをとるから、支配性は顕在化しない。相手のなかに入り込み(あるいは相手を取り込み)、「自分だけが正しい」と相手を支配する。

MEMO

女性のつきあいに欠かせないのは感情の吐露であり、理解しにくい心のなかも推測しあい、失望も認めあい、たちまちのうちに信頼関係を作ってしまう。

MEMO

女性の友情には三つの特性がある。

ひとつは、同性同士だからすぐにわかりあえると短絡的になりがちなこと。

二つ目は、一般に女性は、人に与える(尽くす)ように、と幼いころから教育されているので、片方が尽くすばかりの関係に陥りがちなこと。

そして三つ目は、女性は孤立や孤独は行けないことという思い込みを持ち、他人との関係において絶えず自分を確認する傾向にある、ということである。

MEMO

依存すれば、劣等感を持ったり、服従しなければいけなかったり、コントロールを失ったりするかもしれないけれど(影の部分)、これらをいけないことだと否定すれば、同時に仲良くなりたい、とか、親密でいたい、友情に期待したいというような良い感情を経験することができない。

MEMO

心理学は学問の一つに過ぎません。それがすべての事例に当てはまるわけでもなく、ある意味、人がすべて何かの傾向を持ち合わせているわけであり、それがどう病的かどうかというのは、その人本人が苦痛と感じたり、その状況にいる自分が嫌いだと感じたりしなければ、ある意味、その人にとっての幸せであり、「普通」なのだと思います。


働く女子と罪悪感


働く女子と罪悪感
「こうあるべき」から離れたら、もっと仕事は楽しくなる

浜田 敬子


内容紹介
仕事、家事、出産、子育て…。働く女性はなぜ苦しいのか? 『AERA』元編集長が、働く女性をめぐる環境を追い、今後の働き方、意識の持ち方の可能性を探る。

著者紹介
「Business Insider Japan」統括編集長、元・朝日新聞社「AERA」編集長、総合プロデュース室・プロデューサー

ダイバーシティと言いながら、新しい風を受け入れようとしない社会に苦言を呈す一冊。

女性や若手、外国人、中途入社組という非主流の人たちに、「これまでのやり方」を押し付けるのはダイバーシティの考え方からはおかしいと指摘していて、ハッとさせられた。

これはAERA初の女性編集長として、苦労しながら走ってきた著者だからこそ書ける内容で、かつ仕事をする女性ならば一度は味わったことのある体験でもある。男社会に入れられて馴染もうと努力するのって。。。ほんとツラい(しみじみ)。


意思決定が9割よくなる無意識の鍛え方


意思決定が9割よくなる無意識の鍛え方 
茂木 健一郎


内容紹介
「無意識とは何か」という素朴な疑問や、日本文化が形成した無意識の形、無意識が人間関係に与える影響など、多角的な視野で無意識にアプローチ。

誰でも実践できる「無意識の鍛え方」も、脳へのメリットとともに紹介する。

著者紹介
1962年東京生まれ。東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。脳科学者。「脳と仮想」で小林秀雄賞、「今、ここからすべての場所へ」で桑原武夫学芸賞受賞。

脳科学者の茂木さんが綴った「無意識」に関する本。いま脳科学の分野では、無意識はホットらしい。難しそうに思えるが、学術的な用語は理解しやすいように説明してくれるし、学びになる名言も多くて面白い。

特に「雑談は、言わば脳のマッサージである。素晴らしいアイデアは雑談から生まれる」という言葉が印象的だった。おしゃべりっていいんだ!

「セレンディピティは、無意識が僕たちに用意してくれている、味わい深いサプライズでもある」という言葉もステキ。

この本で引用される考察には国内外の専門家だけでなく、村上春樹やよしながふみ、養老孟司、中野信子、羽生善治、松任谷由実といった見知った文化人の言動も例に解説してくれている。興味をそそられながら読めるのは非常に楽しい。

MEMO

もしあなたが【メシウマ】的な感情に支配されそうになたら、一度冷静に状況を判断して、「自分にとって有益かどうか」という軸で考えてみてほしい。

MEMO

他者に対して嫉妬や劣等感などのマイナスの感情を抱くのは、潜在的に、自分にも同じことができることを自覚しているからなのだ。

だとすれば、「内なるガラスの天井」を打ち破る大きなチャンスである。自己防衛のメカニズムがあることを理解して、自己を疑ってみることは、変化の大きな第一歩になる。

MEMO

個性とは、自分がコントロールできる範囲外のもの、つまり、無意識の領域のものなのだ。これからの時代は個性が重要になる。それは個性が、AIが唯一、人間に勝機を見出せない分野だからだ。

MEMO

僕が今まで出会った仕事ができる人、あるいは人生の達人とも呼べる人たちに共通していることは、全体を柔らかく俯瞰する視点があることだ。

どんなに忙しくても彼らはいわゆるTO DOリストなどにとらわれることなく、広く深い領域に意識を研ぎ澄ませている。もっとも、TO DOリストが悪いわけではない。でも、それにとらわれすぎてしまうと、物事の側面しか見えなくなり、創造性が減退してしまう可能性もある。


ストレスゼロの生き方 心が軽くなる100の習慣


ストレスゼロの生き方
心が軽くなる100の習慣

Testosterone(テストステロン)


内容紹介
SNSで熱狂的支持を集めるカリスマは、なぜ「ストレスゼロ」で毎日を過ごせるのか? 現代社会を生きる人々のあらゆる悩み、不安、イライラを吹っ飛ばす100の習慣を紹介する

著者紹介
ダイエット専門ウェブサイト「DIET GENIUS」代表

ストレスがゼロという、筋トレ至上主義のインフルエンサー「Testosterone(テストステロン)」の自己啓発本。7章・100項目にわたり、ストレスを感じやすいお悩みについて、解決に導く考え方を提示している。

いま現在、もやっとした悩みを抱えていたり、自信がない人にオススメな一冊。

なお、もう少しメンタルが安定してきたら、同著者の「ストレス革命」も読んでみることを推奨したい。

MEMO

他人に期待するのを、やめる
他人は期待する対象としては最悪の存在だ。絶対にコントロールできないし、だれでも自分が一番可愛いから、あなたの期待通りに動くことなんてほぼない。人間はだれしも己のために動く。

MEMO

見返りを求めるのを、やめる
あなたは自己判断であなたの時間を他人に投資したんだ。他人が期待してた見返りをくれないからって文句をいえる立場じゃない。たとえ投資に失敗したとしてもそれは完全なる自己責任なので他人に恩着せがましいことをいう資格はない。

MEMO

不機嫌な相手から、逃げる
大人だったら自分の機嫌は自分でコントロールするもんだ。だれかが不機嫌だったとしても、それはそいつのマナーがなっていないだけであなたの問題じゃない。

MEMO

健康を守り抜くと、決める
健康を犠牲にしてまでやる価値のある仕事なんてこの世にはない。絶対にだ。

MEMO

自分の可能性は自分で、決める
いいか、自分の可能性を他人に決めさせたらダメだ。自分の可能性を決めるのはあなた自身だ。できるかできないかを決めるのはあなた自身だ。


ストレス革命 悩まない人の生き方


ストレス革命
悩まない人の生き方

Testosterone(テストステロン)


内容紹介
2019年刊「ストレスゼロの生き方」で100項目の提言をした著者が、それらの主張を自ら全否定!

徹底的に批判的な目で内容を精査し、100項目の代案を述べた、超攻撃型ストレス駆逐本。悩まない人の生き方を伝える。

著者紹介
ダイエット専門ウェブサイト「DIET GENIUS」代表

ストレスがゼロという、筋トレ至上主義のインフルエンサー「Testosterone(テストステロン)」の自己啓発本。2019年刊「ストレスゼロの生き方」と対になっているのが大きな特徴。

著者自らが、前作で7章・100項目にわたり提示した、ストレスを感じやすいお悩みの解決法(考え方)を真っ向から批判し、新しい考え方を紹介している。

どちらも読むことで柔軟な考え方ができるようになること必至。好きなように解釈してよいと思えるのが嬉しいし、より深くメンタルに影響を与えてくれる一冊。

MEMO

夢を持つのを、やめない
夢なんて超プライベートなものであり、言いたくなけりゃ他人様に言わなくたっていいし、崇高である必要なんて全然ない。
自分の欲しているものを明確にし、それを最優先にして生きられるようになるために使う指針が夢なのだ。指針があれば選択を間違えずに済む。夢は自分の人生をより充実させるためにある。

MEMO

全力投球を、やめない
「夢の実現に全力を尽くせ。さもなくば君は誰かに雇われ他人の夢の実現のために全力を尽くして人生を終えることになる」
アメリカの言葉

MEMO

他人に期待するのを、やめない
期待とは愛情表現の一種だ。ただ、少し注意してほしいこともある。期待と価値観の押しつけは違うということだ。正しく期待しよう。

MEMO

「健康でいることが一番儲かる」ということを覚えていてほしい。
病気になれば治療費や入院代がかかるし、自分の労働力を換金できなくなる。働けない期間によっては、健康を害するだけで数千万~数億円の損失になるのだ。

MEMO

私の人生にゴチャゴチャ言う人へ
私はあなたの生き方にゴチャゴチャ言わないから、あなたも私の生き方にゴチャゴチャ言わないでください。私にはすべての行動の責任をとる覚悟があります。私はその覚悟とともに好きに生きるのであなたも好きに生きてください。理解も賛同も応援もいらないです。シンプルにほっといてください。あなたはあなたの人生に集中してください。