【ほっこり?キュンキュン?それとも涙?】喫茶店・カフェがテーマの小説


「喫茶店」「カフェ」「珈琲」「コーヒー」がテーマの小説・エッセイを集めました。

心揺さぶられ激しく没入する小説から、ほっと一息つきながらゆるっと読めるショートショートや短編まで、広く紹介します。


こぽこぽ、珈琲

こぽこぽ、珈琲
阿川 佐和子/[ほか]


内容紹介
ゆったり、ほっと、リフレッシュ。珈琲を飲む贅沢-。

湊かなえ、阿川佐和子、寺田寅彦、村上春樹、植草甚一、常盤新平らによる31篇の珈琲エッセイを収録。

著者紹介
コーヒー談義(野呂邦暢)/
コーヒー革命(湊かなえ)/
古ヒー(阿川佐和子)/
コーヒーとフィルトル(小島政二郎)/
一杯だけのコーヒーから(片岡義男)/
コーヒー哲学序説(寺田寅彦)/
コーヒーと私(清水幾太郎)/
コーヒーと袴(永江朗)/
一杯のコーヒーから(向田邦子)/
コーヒー(佐野洋子)〔ほか〕

コーヒーにまつわるうんちくや歴史、有名人のコーヒー談義を享受できる一冊。

コーヒーの入れ方や香りの素晴らしさを紐解いたり、異国のカフェとメニューに思いを馳せたり、喫茶店の居心地の良さやこだわりを紹介する話も素敵。

これを読んで、本場イタリアのエスプレッソ、トルココーヒー、ウインナーコーヒー、大きなカップでのカフェオレ、ラム入りコーヒー…異国で堪能してみたい味が増えた。


コーヒーが冷めないうちに


コーヒーが冷めないうちに
川口 俊和


内容紹介
結婚を考えていた彼氏と別れた女、記憶が消えていく男と看護師、家出した姉とよく食べる妹…。

過去に戻れる喫茶店「フニクリフニクラ」を訪れた4人の女性たちが紡ぐ、家族と、愛と、後悔の物語。

著者紹介
大阪府茨木市出身。1971年生まれ。元・劇団音速かたつむり脚本家兼演出家。

舞台、1110プロヂュース公演「コーヒーが冷めないうちに」で、第10回杉並演劇祭大賞を受賞。同作で小説デビュー。

4回泣ける本、という触れ込みの本書。

全部泣けるか、どこで泣けるかは、人生の琴線の「どこに触れるか」ということと、いま、どれぐらいの心の安定にあるかだろうと思う。

2018年には主演・有村架純ちゃんで映画化。小説の雰囲気どおり、優しくステキな映画でした。


この恋は世界でいちばん美しい雨


この恋は世界でいちばん美しい雨
宇山 佳佑


内容紹介
駆け出しの建築家・誠と、カフェで働く日菜は、雨がきっかけで恋に落ち、雨の日、バイク事故で瀕死の重傷を負う。

二人合わせて20年の余命を授かり生き返るが、それは、互いの命を奪い合う、切なすぎる日々の始まりだった…。

著者紹介
1983年生まれ。神奈川県出身。脚本家、作家。ドラマ『スイッチガール!!』『主に泣いてます』『信長協奏曲』などの脚本を執筆。

著書に『ガールズ・ステップ』『今夜、ロマンス劇場で』『桜のような僕の恋人』『君にささやかな奇蹟を』がある。

ふたりで生きるための選択がふたりを苦しめることになっていくなんとも切ない恋物語

登場人物みんなそれぞれの生き方も伏線になっていて、総じてロマンチックな一冊。ほっとして、うるうる。

MEMO

良い手紙を書くコツはたったひとつ。
素晴らしいことを書こうとしない。
それだけよ。

MEMO

プロポーズしたときに約束したんだ。生涯を懸けて彼女を守ってみせるとね。

悲しいことがあったら僕が君のハンカチになる。苦しくて立ち止まりそうになったら椅子に。誰かに傷つけられたら盾になる。


コーヒーブレイクに読む喫茶店の物語


3分で読める!
コーヒーブレイクに読む喫茶店の物語

『このミステリーがすごい!』編集部


内容紹介
コーヒーを片手に読みたい、喫茶店にまつわるショートショート・アンソロジー。

“チーム・バチスタ”シリーズの田口先生が喫茶店を開く?「『愚痴喫茶』顛末記」海堂尊。

喫茶店で大好きな彼に別れ話を切り出される「フレンチプレスといくつかの嘘」岡崎琢磨。

誰もが試したことがあるのでは?あのおみくじ器が主役の「おみくじ器の予言」佐藤青南など。

3分で心揺さぶられる物語、25作品を収録。

著者紹介
フレンチプレスといくつかの嘘(岡崎琢磨)/
おみくじ器の予言(佐藤青南)/
婚活ドリームチーム(柊サナカ)/
新花のあんばい(城山真一)/
珈琲占い(志駕晃)/
全裸刑事チャーリー股間カフェ(七尾与史)/
アットホームじゃない職場(蝉川夏哉)/
高架下の喫茶店(柏てん)/
麻野と理恵の謎解きカフェごはん(友井羊)/
銀河喫茶の夜(黒崎リク)/
アンコール(青山美智子)/
ビートの春、その後(乾緑郎)/
雨の日のモーニング(Swind)/
迷庵にて(三好昌子)/
儲け話(塔山郁)/
睡魔(梶永正史)/
おじいさんと猫の喫茶店(高橋由太)/
鳥籠(深沢仁)/
子供お断り(堀内公太郎)/
シュテファン広場のカフェ(山本巧次)/
一杯のための物語(岩木一麻)/
最高の寝床(沢木まひろ)/
喫茶「交差点」のドッペルゲンガー(喜多喜久)/
モンブラン死すべし(降田天)/
「愚痴喫茶」顛末記(海堂尊)

ちょっと時間にすっと読めるショート・ショートだが、どの短編も読み応えがあり面白く、読後感が良い。

短時間で気分がよくなるのでカバンに入れて読みたい一冊。


大人になったら、


大人になったら、
畑野 智美


内容紹介
30代半ば、カフェで副店長をしているメイ。
結婚や出産、仕事の昇進試験から目を逸らしつづけてはいけない、とわかっているが…。

ときめく気持ちを取り戻す恋愛小説。
『アンデル』連載を単行本化。

著者紹介
1979年東京都生まれ。「国道沿いのファミレス」で第23回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。ほかの著書に「大人になったら」「水槽の中」など。

アラフォーにさしかかり、仕事や生き方について葛藤する女性の悩みを赤裸々に描いた畑野智美の小説。

感情の揺れを表現するのがバツグンなので、共感しながらどんどん引き込まれていく。

終わり方が素敵だったので続きが気になる〜!! 続編を強く希望。


木曜日にはココアを


木曜日にはココアを 
青山 美智子


内容紹介
僕が働く喫茶店に、木曜日に同じ席でココアを頼む不思議な常連さんがいる。ある木曜日、その女性の様子がおかしくて…。

東京とシドニーをつなぐ12色の物語。

シドニーの情報誌『月刊ジャパラリア』公式サイト連載に加筆改稿。

著者紹介
1970年生まれ、愛知県出身。大学卒業後、シドニーの日系新聞社で記者として勤務。2年間のオーストラリア生活ののち帰国、上京。出版社で雑誌編集者を経て執筆活動に入る。第28回パレットノベル大賞(小学館)佳作受賞

とても優しい物語が続く本だなと思ったら、『猫のお告げは樹の下で』の著者・青山 美智子さんであったことに気づいて納得。

人柄はきっと作品に出るんだなあ。人の繋がりや温かさを実感し、ほっこりする一冊。

田中達也さんが装画を担当した表紙もステキ。

MEMO

いつもの場所です。好きなところにいるだけで、元気になることもあると思います。

MEMO

仕方ない。私はずっと、逃げてきた。みんながなんでもなくできることができないコンプレックスから逃げてきた。

MEMO

私は思うんだけれど、正しい謙虚さというのは正しい自信だし、本当のやさしさは本当のたくましさじゃないかしら。


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