スポーツ選手・スポーツに関する本

北海道日本ハムファイターズの新庄監督、ボディビルの横川選手のエッセイから、スポーツの世界におけるハラスメント問題にかかるノンフィクションまで、スポーツに関する人生訓や社会問題を広く集めました。


スリルライフ 天才ではないが、天然でもない/新庄 剛志

スリルライフ


スリルライフ 
天才ではないが、天然でもない 

新庄 剛志


内容紹介
「チームプレーはいらない」「全力プレーより80%の力でいい」…。奇想天外な言動の裏に隠された、「努力」と「人生哲学」とは。13の自伝的ストーリーと79の質問から、人間・新庄剛志の真の姿に迫る。

著者紹介
1972年生まれ。長崎県出身。ニューヨーク・メッツ、サンフランシスコ・ジャイアンツで活躍。北海道日本ハムファイターズに入団し、2006年に引退。22年より同チームの監督に就任。

本書は、BIGBOSS・新庄剛志の「真の姿」に迫るために。自伝的ストーリーと人間性を問う質問、2つの形式で構成されている。世間では無茶苦茶な人間と思われているBIGBOSSであるが、読めば読むほど、自分の成功のために努力を惜しまず、自分も楽しむけど「まわりの人にはもっと楽しんでほしい」と考え、緻密な計算にもとづいて行動していることが分かる。

「天才」「カッコいい」と思われたいから、表では練習嫌いのフリをしたり、派手なパフォーマンスや奇抜なファッションをしていたけれど、裏では誰よりも練習したり、見られることや話題になることの影響や効果を考えていたという。ここまでイケてる表と裏があるだろうか。

型やぶりなことをしてもアウトになる一線は越えないギリギリを攻めるワクワク感を楽しんでいたり、尊敬する先人には礼儀を通しお手本にしたりするところは非常にクレバーで、読後は新庄BIGBOSS、北海道日本ハムファイターズを応援したくなる。プロ野球の常識を打ち破る姿を生で体験したくなる一冊。


王者の突破力/横川尚隆

王者の突破力


王者の突破力
横川 尚隆


内容紹介
才能は誰にでも必ずある。見つけられるのは、自分を信じて誰よりも努力したヤツだけ-。

逆境から最速で結果を出したボディビル日本チャンピオンは、何を感じて何を考え、何を行動に移してきたのか。自身の成功思考術を明かす。

著者紹介
1994年生まれ。プロボディビルダー。

TVのバラエティ番組で、著者である横川くんがこの本の紹介をしていた。いつも「天然」を炸裂してるのを見ているMCが、冗談で「ゴーストライターが書いたんじゃねぇか?」とからかっていたけれど、本当にそうなんじゃないかと思うぐらいしっかりした内容のある本だった。よいブックライターがついているのかもしれない。

彼の生き方やチャンピオンになるまでの努力、メンタルがきっちり描かれていて、何より印象に残ったのが、最初から最後までポジティブと自信と感謝に溢れていたこと。やはりこれは勝者による一冊だと思った。

仕上がってる筋肉の写真はスゴいし、お母さんのことを「母ちゃん」って呼ぶのもかわいい。


ボディビルのかけ声辞典

ボディビルのかけ声辞典


ボディビルのかけ声辞典
日本ボディビル・フィットネス連盟


内容紹介
切れてるよ! 詰まってる! ナイスバルク! 背中に鬼の顔!
ボディビルコンテストで飛び交う「かけ声」を、ポーズ写真とともに紹介。

競技と大会のルール、大会で使われるポーズなど、ボディビルの基礎知識も解説する。

美しい筋肉と面白いかけ声の数々。食い入るように見てしまう一冊。

つい声に出して言いたくなるし、会場に足を運んでみたくなる。こういうの好きー(笑)


スポーツの世界から暴力をなくす30の方法

スポーツの世界から暴力をなくす30の方法


スポーツの世界から暴力をなくす30の方法
もう暴言もパワハラもがまんしない!

土井 香苗/杉山 翔一/島沢 優子
セーフスポーツ・プロジェクト/監修


内容紹介
殴る、蹴る、水や食事の制限、性虐待、暴言…。暴力は、一種の指導方法として日本のスポーツ界に深く根付いている。

日本の危険な悪しき習慣をなくし、子どもの権利・安全・健康をまもる社会のしくみ・方法を提案する。

著者紹介
弁護士

スポーツが暴力・ハラスメント、差別などのさまざまな脅威から守られるべきとの信念のもとに、実際の事例とあるべき姿を提唱する本。

全国の教育者すべてに読んでほしいし、このことで苦しんだ過去のわたしをなぐさめてあげたい。


女性アスリートは何を乗り越えてきたのか


女性アスリートは何を乗り越えてきたのか
読売新聞運動部
 

内容紹介
減量による体の異変、妊娠、婦人科系の病気、監督による暴力…。栄冠の裏でアスリートは女性特有の悩みとどう向き合っているのか? 知られざる女性アスリートの心身に迫る。五輪経験のあるアスリートの鼎談等も掲載。

女性アスリートが向き合うさまざまな事柄に対して、トップアスリートや指導者の言葉を丁寧に拾っている一冊。

時代は変わってきてよりよくなってきているとは言うが、種目によってはなかなか変われないものもあるだろうから、スポーツにかかわるいろいろな人に読んでほしいと思った本。

閉鎖的な空間で監督に怒られながらビンタされてた過去の自分に、おかしいと思っているのは私だけ?と感じているのは正常な判断だよ、と言ってあげたい。


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