お笑い芸人のエッセイ本

最近読んだお笑い芸人さんのエッセイ本を集めました。芸能生活からプライベート、家族、老い、好きなことまで楽しい話題がたくさんです。


僕はどうしても捨てられない。/おいでやす小田


僕はどうしても捨てられない。
おいでやす小田

 
内容紹介
20年以上使用しているガス式炊飯器、丈夫すぎるラーメン鉢、7年使い続けてるのに減らない目薬…。

モノを捨てられない男、おいでやす小田が、物との思い出や、自分の周りに起こったエピソードを赤裸々に記す。

著者紹介
1978年生まれ。京都府出身。吉本興業所属の芸人。

捨てられないモノをエピソードとともに紹介するおいでやす小田のエッセイ本。

貧乏くさいエピソードから、ちょっといいなと思える話まで、どれを読んでもめちゃくちゃホンワカして楽しい。何かむしゃくしゃしているときとか、ちょっとした移動中、寝る前のひとときにちょうどいい一冊。

おいでやす小田が芸人に可愛がられているのがとてもよくわかるし、読んでいる私自身もより愛着がわいた。


ただのオタクで売れてない芸人で借金300万円あったボクが、年収800万円になった件について。/向清太朗


ただのオタクで売れてない芸人で借金300万円あったボクが、年収800万円になった件について。
向 清太朗

 
内容紹介
お笑いコンビ「天津」の向清太朗は、なぜそんなに稼いでいるのか? 収入源の半分を占める「天津」としての仕事を記すとともに、ライトノベル執筆、アニメイベントの司会、4コマ漫画の評論など、収入の内訳を赤裸々に明かす。

著者紹介
1980年生まれ。広島県出身。NSC大阪21期生。お笑いコンビ「天津」ボケ担当。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。著書に「芸人ディスティネーション」など。

天津・向の失敗談や嫉妬などの感情とともに、好きや得意がどのように仕事に繋がって、マネタイズされていくかを分かりやすく教えてくれる一冊。

自分の強みは「意外と自分が一番わかっていない」ことを思い知らされる。
フリーランスの人、お笑い芸人の人、芸能活動をしている人に読んでほしい。 

救ってくれた芸人先輩のありがたい言葉も収録してあり、お笑いの世界の裏を垣間見られるのも楽しいポイント。


稼ぐギャンブル 5000万円稼いだ芸人が教える50の法則/じゃい


稼ぐギャンブル
5000万円稼いだ芸人が教える50の法則

じゃい

 
内容紹介
お笑い芸人・インスタントジョンソンのじゃいが、これまでの失敗や敗北で得た教訓から編み出し、大きな成果をあげてきた、麻雀やパチンコなどギャンブルで勝つための戦術を紹介する。

著者紹介
1972年生まれ。神奈川県出身。97年、お笑いトリオ「インスタントジョンソン」結成。第1回お笑いホープ大賞受賞。

ギャンブルで儲けることについて書かれたほんだが、これらの考え方は森羅万象あらゆることに通ずるとおもう。

勝ちたかったらアツくならずに冷静になることがいちばん。しっかり勝つには勉強が必要。シミルー。

MEMO

負けは、アツくならずに冷静に勝負をすることでかなり減らすことができる。

MEMO

わざわざ時間を割いて、いろいろと頭を使って得た代償がギャンブルにおける『勝ち』だと思います。

MEMO

『マイナスを取り返そう』という考えはリスキーです。とにかく1回1回の勝負を真剣かつ丁寧に全力投球するようにします。


女芸人の壁/西澤千央


女芸人の壁
西澤 千央

 
内容紹介
ブスいじり、90年代のテレビといじめ、モノマネという「逃げ」…。山田邦子、清水ミチコら10人の女性芸人が、自らがぶつかった「壁」について赤裸々に語る。
『文春オンライン』連載に書き下ろしコラムを加えて書籍化。
 
著者紹介
西澤千央/加納愛子/鳥居みゆき/山田邦子/中島知子/ホルスタインモリ夫/青木さやか/日本エレキテル連合/清水ミチコ/薄幸

女性芸人が活躍した「あの頃」と、今のお笑い、社会環境を比較して語られる対談集。

女芸人だから担がれることもあれば、女芸人だから嫉妬や批判の矛先にもなる。そんなとき、旬だったあの芸人は何を想い、どう振る舞っていたのか。

とにかく面白かった。テレビで見ていて当時はそう見えなかった裏側で、あんな葛藤(もしくは鈍感力)や思いがあったのかと驚くことばかり。

今のライフスタイルと芸風も紹介されており、そこに至った経緯や思いも感慨深い。

MEMO

Aマッソ・加納愛子
オッサンよりオバハンのほうがおもろいですよね。何歳から切り替わるのか知らないですけど。最強ですよね。オバハン最強。

MEMO

鳥居みゆき
ほんとは人としゃべりたかったんですけど、もうひとりでいい、孤独を孤高と言おうと思いました。

MEMO

鳥居みゆき
 みんな早く人間としてみるようになってほしいとは思う。性別で分けるのって結局、肌の色で分けるとか、国で分けるとかと一緒じゃないですか。だからいらないと思う。
 みんな一回のっぺらぼうになったら心で会話できるのになって思う。

MEMO

モリマン・ホルスタインモリ夫
「ガキ使」の仕事はうれしかった。むしろありがたい話で。あれは邦正さんがほんとにしんどいだけで。私は楽しかったです。あの仕事の話が入ったらうれしかった。


50歳になりまして/光浦靖子


50歳になりまして
光浦 靖子


内容紹介
50歳目前にカナダ留学を決心した著者。そこへコロナパンデミックがやってきて…。コロナ禍での変化や更年期のとまどいなどを綴った書き下ろしエッセイ集。
『文藝春秋』掲載の「留学の話」も収録。

著者紹介
1971年愛知県生まれ。プロダクション人力舎所属。大久保佳代子と結成したオアシズでデビュー。バラエティ番組、ラジオなどに出演するほか、舞台やコラム執筆など多岐にわたり活動。

人間関係やコミュニケーションが苦手な光浦さんのエッセイ。

家族、友人、仕事仲間、相方・大久保さんとの関係から、おひとりさまの暮らしぶりと老後への思いまで、光浦さんの繊細で細やかな感情を赤裸々に綴っている。

ついテレビのイメージにとらわれがちだが、イメージに引っ張られて泣く泣く演じている葛藤があったり、幼少期からの鬱屈とした思いが性格形成に影響を与えていたり、わかるようで悩ましい、こういう考えの人もいるんだなあと新しい感覚を養える一冊。

MEMO

私がタバコを吸ってると知ると、多くの人が「なんかムカつく」と言いました。私は「ここでタバコを吸わないでください!!」って怒る学級委員キャラなんですって。なのにそいつが吸ってるって、似合ってなくて、なんかムカつくんですって。

おかしくない?そもそも私をたとえてるその学級委員ってのが、ルールにうるさくて融通が利かない人の代名詞として使ってません?じゃ、吸おうが吸うまいが、元々私になんかムカついてるんじゃん!

MEMO

私はちょいちょい花を買うんですね。特に、落ち込んだ時に花を買うようにしています。花を見て元気になるんじゃなくて、買うことが大事なんです。

だって、花が買えるということは、金銭的にも気持ち的にも体力的にも余裕がある、という証明ですからね。自分はまだまだ余裕がある、大丈夫じゃねーか、追い詰められてない、ということを再確認するために花を買うんです。


母/青木さやか



青木 さやか

 
内容紹介
嫌いな母から逃げるように飛び出した東京、タバコ、パチンコ、男、“笑い”の先輩、そして、自分より大事な存在となった娘…。
こじれた人生をほどいていく、ヒューマンストーリー。
WEB『婦人公論jp』連載を加筆し書籍化。

著者紹介
1973年愛知県生まれ。大学卒業後、フリーアナウンサーを経てタレントの道へ。バラエティ番組やドラマ、舞台などで幅広く活躍。

青木さやかの知られざる部分を垣間見た一冊。

母との確執、東京でのやさぐれ生活、出産と育児、病気と不安。どれも重いテーマだが、著者らしい真面目でひたむきな文章が読む手を止めない。

読み終わったあと、人生を頑張ってきたね、書くのにも勇気がいったね、とハグしたい気持ちになったし、青木さやかがより好きになった。 


ぼる塾田辺のスイーツ天国 あんた、食べてみな!/田辺智加


ぼる塾田辺のスイーツ天国
あんた、食べてみな!

田辺 智加

 
内容紹介
ネットやSNSの評判を鵜呑みにせず、有名店、老舗からデパ地下、コンビニまで古今東西のスイーツに奔走し続ける!
芸能界のスイーツ女王・ぼる塾田辺が、秘密にしてきた推し92品を紹介。

著者紹介
1983年生まれ。千葉県出身。お笑い芸人。きりやはるか、あんり、酒寄希望とともにお笑いカルテット・ぼる塾を結成。“芸能界のスイーツ女王”と呼ばれる。

幼い頃から母親の英才教育で上質な食べ物に触れてきた田辺さん。スイーツは生きていくうえでの最高のご褒美、と断言するように、本当においしそうなスイーツばかりが紹介されている。

実際に食べたことがあったものが載っていたして、ああ確かにおいしかったやつ!と再度手を伸ばしてみたいと思うものがあったり、自分では訝しんで手を出さないようなスイーツを激押ししていたり、田辺さんのスイーツ愛はそこはかとなく深いことがわかる一冊。

新しいスイーツの扉が開けそう。紹介されているスイーツ、次のお出かけに買おうかなと、気になったものをメモしています笑

MEMO

おいしいものの話をしている時って、マイナスの言葉が出ないじゃないですか。食べている間だけは、楽しい会話が続けられる。スイーツは人との縁を結んでくれるんです。


あわせて読みたい

【爆笑必至】TBS「ラヴィットミュージアム」にいってみた

祝『たりないふたり』ドラマ化!2012年ライブを振り返る

麒麟・川島明が支配人?!体験型展覧会「#ホテルカワシマ」に行ってきた!

お笑い芸人のエッセイ(男性芸人編)

お笑い芸人のエッセイ(女性芸人編)

お笑い芸人のエッセイ(ラジオスター)

お笑い芸人がテーマの小説

お笑い芸人が書いた小説

お笑い芸人の分析本

お笑いを作る人のエッセイ

芸能人・芸能界で働く人の仕事術・人生訓

【二足のわらじ】兼業お笑い芸人の副業本


タイトルとURLをコピーしました